お立ち処 鮨㐂。|京都・烏丸の町家を生かした立ち鮨店デザイン

更新日:2 日前

PROJECT OVERVIEW / プロジェクト概要
京都・烏丸の路地裏に佇む町家を改装した立ち鮨店「お立ち処 鮨㐂。」。デザイン面積52.28㎡、20席の店舗デザイン・設計を担当した。
目の前で職人が握る鮨を、立ちながら楽しむための空間を計画。カウンターは2つに分け、職人との距離感を大切にしながら、奥側ではライトアップされた広い庭を見渡せる配置とした。町家の落ち着いた佇まいと庭の眺めを生かし、立ち鮨の気軽さに、ゆったりと食事を味わう優雅さを重ねている。
CONCEPT / コンセプト
コンセプトは、職人の所作と一貫の鮨を、素材・光・水音で引き立てる空間。栃の無垢材を用いたカウンターを中心に、床やカウンター背面のタイル、壁際の杉皮、左官仕上げを組み合わせた。それぞれの素材が持つ木目や凹凸、色の濃淡を生かし、奥行きのある落ち着いた表情に整えている。
照明は、鮨が置かれる付け台、食事をするカウンター、職人が握る手元を意識して配置。必要な場所に光を届けることで、鮨の姿と職人の動きが自然と目に入るようにした。通路には床際からの間接照明を採用し、足元を照らしながら杉皮の質感を浮かび上がらせている。食事の場と通路の明るさに変化をつけ、カウンターへと気持ちが向かう照明計画とした。
🪤TRAP POINT / トラップポイント

特徴的な仕掛けは、カウンターの各席に設けた流水による手洗い。付け台側から水が流れ、一貫を味わうごとにその場で指先を洗えるようにした。手で鮨を食べる所作を支える機能に、水の流れる音を楽しむ体験を重ね、食事の時間そのものにこの店ならではの印象を添えている。

奥のカウンターでは、職人の仕事の向こうに庭の景色が広がる。手元の鮨に視線を落とし、顔を上げればライトアップされた庭を眺められる構成とし、限られた店内にも視線の抜けとくつろぎを生み出した。

ファサードの店名サインには、緑青仕上げを施した銅の切り文字を採用。素材の深みを感じさせる表情が町家の外観になじみ、鮨店としての品格を静かに伝える。入口からカウンターまで、素材と光の細部を通して食事への期待を高めるデザインとした。

店名:お立ち処 鮨㐂。
エリア:京都 烏丸
業態:立ち鮨店
プロジェクト担当:店舗デザイン・設計
OPEN年:2025年
デザイン面積:52.28㎡
席数:20席
仕掛けのある店舗を。
素材と光、細やかな仕掛けで、食事の時間そのものを特別な体験へ。mousetrapでは、空間のコンセプトから店舗デザイン・設計まで、お店ならではの魅力を引き出すデザインをご提案します。
新規出店・リニューアル・店舗設計をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
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